◆バイオとITをつなぐ

 バイオテクノロジーは、分子生物学の工業利用の技術です。化学物質としての生体内分子を扱い、 生命現象を定性的かつ定量的に扱います。例えば遺伝子検査薬品であるとか、抗体医薬品など 医療分野での実用化がめざましいです。
 一方、情報技術、すなわちITはビジネスシーンのみならず広く一般に普及しています。 その本質は情報の蓄積であり、また通信による情報のやり取りや計算処理、そして処理結果の可視化などです。
 バイオインフォマティクスは、バイオとITの中間に位置します。バイオの発展にともなって発生する 大量の情報を、IT技術で使いやすくするためのお手伝いをします。


・ いまもなお、発展を続けています

 21世紀はバイオの世紀といわれて久しいです。20世紀後半に誕生した分子生物学は、 いまもなお技術的な進化を続け、生命現象の新しい知見を我々にもたらしてくれています。 例えば生物の教科書などでは人間の遺伝子は2〜3万個しかなく、30億個あるヒトゲノムDNAの うち数パーセントしか機能をもたないと考えられていました。ところが先日、機能が無いと みなされていた個所の研究から、ゲノムの7割が何らかの機能を持っていることが示唆されました。 バイオはいまもなお、発展を続けています。


・ ITで強く支援する

 そのバイオは技術の進化にともない、膨大な実験データが発生するようになりました。 これまでは研究者が手作業などで処理していましたが、それでは追いつかないほどに。 また、実験技術の進化によって、情報化された実験機器が研究室で使われるようになってきています。 そういった状況にある研究者を、ITで強く支援するためにバイオインフォマティクスが 生まれました。バイオインフォマティクスは膨大な実験データを効率的に整理し、分析し、 実験の実施を管理するためのIT技術の総称です。


・ すべての生命がより良く生きるため

 弊社のバイオインフォマティクス部は、バイオの研究者が研究に集中できるように 強力に支援します。史上これまでに無い知見が生まれくる現場で、つぎの一歩を踏み 出すためのサポートを行います。そうして生み出される新しい知見や技術は医療や 食品開発、環境浄化技術などに利用され、老若男女国籍を問わずすべての人間を照らす 明かりとなるでしょう。また、動植物、微生物を問わず、すべての生命がより良く生きる ための力になるでしょう。私たちはITを駆使してバイオ研究の発展を支援します。